“薄茫然”の読み方と例文
読み方割合
うすぼんやり100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
それにもかかわらず邸内が陰森しんとして物寂しく、間ごとにともされた燭台の灯も薄茫然うすぼんやりと輪を描き、光の届かぬ隅々には眼も鼻もない妖怪あやかしが声を立てずに笑っていそうであり
八ヶ嶽の魔神 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
唯だ薄茫然うすぼんやりとして、暗い道を探しながら飯場に帰ったのは三時頃であったと言った。
恨なき殺人 (新字新仮名) / 宮島資夫(著)