“拘”のいろいろな読み方と例文
読み方(ふりがな)割合
かかわ46.0%
かか21.7%
かゝ11.0%
かゝは11.0%
こだわ3.2%
かかは2.1%
こだ1.8%
かゝわ1.1%
こだは0.5%
とら0.5%
(他:5)1.1%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
“拘”を含む作品のジャンル比率
芸術・美術 > スポーツ・体育 > 戸外レクリエーション41.2%
歴史 > 地理・地誌・紀行 > 日本34.5%
文学 > 日本文学 > 小説 物語7.7%
(注)比率=対象の語句にふりがなが振られている作品数÷各ジャンルの合計の作品数
手を着けてはならないと井上氏が宣告して置いたにもかかわらず、俳優やくしゃや座付作者たちから種々の訂正を命ぜられた。
綺堂むかし語り (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
それにもかかわらず、二人は今、炉にかけた鍋の中から、熟した甘藷さつまいもを箸でさして突き出して、盆の上に置き並べ、
大菩薩峠:27 鈴慕の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
蚕が、自らの幸、不幸にかかわらず、繭を結ばずにいられないように、私は、言葉の糸を以て物語の繭を結んだだけのことだ。
光と風と夢 (新字新仮名) / 中島敦(著)
しかるにこの品がこの様に正にアマリリスの正品であるにかかわらず世間では決して単にこれをアマリリスとはいわないのである。
植物記 (新字新仮名) / 牧野富太郎(著)
つばめの母親は裏口に頑張つて居り、これは娘の生命にかゝはるやうな人間を其處から通さなかつたことは、あまりにも明かです。
やむを得ずしてせつな詩を作つたと云ふ痕跡はなくつて、やむを得るにもかゝはらず俗な句を並べたといふ疑ひがある。
艇長の遺書と中佐の詩 (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)
これが立上ると新入幕の小野川((後の大関豊国))が、十分な差手を差勝つて居るにもかゝはらず、一向勝身に出て行かない。
呑み込み八百長 (新字旧仮名) / 栗島山之助(著)
此二書に就き世評既に定まれるにもかゝはらず、余はいさゝか余が読来り読去るに念頭に浮びし感を記する事となしぬ。
腹稿すでに成り、これを目付の巡獄者に訴うれども、獄吏はこだわるに故事を以てし、筆墨を与えず、ここを以て果たさず。
吉田松陰 (新字新仮名) / 徳富蘇峰(著)
歌よみは文法だの語格だの詠み方だのと、から威張に威張り、ひたこだわりに拘りて、無趣味なる陳腐なる歌のみを作りしにあらずや。
人々に答ふ (新字旧仮名) / 正岡子規(著)
それにもかかはらず、このノオルウエイ人は、妻としての支那人乃至ないし日本人を雲の上までほめ上げてゐた。
日本の女 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
雪の屋自身もさう感づいてゐるので、神經の鈍い男にもかかはらず、こちらの見たところ、友人から細君のことを云はれるのがいやさうである。
泡鳴五部作:05 憑き物 (旧字旧仮名) / 岩野泡鳴(著)
圭子は一直線に進むやうなたちの女で、そのために後で悔いるやうなことが出来ても、それにこだはつてゐるのが嫌ひだつた。
チビの魂 (新字旧仮名) / 徳田秋声(著)
それが単にアラビヤの国名のみならば、まだしもそれに多くこだわることは滑稽かも知れない。兄は長々と呟いたではないか。
猛烈に顔をしかめましたが、私はそれにもかゝわらず泰然自若として検眼して居ましたから、遂に我慢がしきれなくなったと見えて、「まあ、随分のろいですこと」と
痴人の復讐 (新字新仮名) / 小酒井不木(著)
でも、彼がしきりに否定しようとするにもかゝわらず、月の面をおゝうていた雲のうすものが少しずつがれて行くに従い、だん/\とその人影は刻明になって来て、半信半疑であったものが、今は尼であることに紛れもなかった。
少将滋幹の母 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
こゝらは手のさきの器用を弄し言葉のあやつりにのみこだはる歌よみどもの思ひ至らぬ場所に候。
歌よみに与ふる書 (旧字旧仮名) / 正岡子規(著)
その家にありてのさまは、世を面白く渡りて、物にこだはることなき尋常の少女なり。
まことに通ずることひろくしてとらえらるゝことすくなく、文武をねて有し、智有をあわせて備え、体験心証皆富みて深き一大偉人たる此の明の太祖
運命 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
しばらく妻子は殺されて、とらはれた妾は逃帰つた事と見て置く。
平将門 (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)
またこういう事も有る※ふと気がかわって、今こう零落していながら、この様な薬袋やくたいも無い事にかかずらッていたずらに日を送るをきわめのように思われ
浮雲 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
何を思ッているのか? 母のはしなく云ッた一言ひとことの答を求めて求め得んのか? 夢のように、過ぎこした昔へ心を引戻して、これまで文三如き者にかかずらッて、良縁をも求めず
浮雲 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
かくして彼の心にかかつらふ事あれば、おのづから念頭を去らざる痛苦をもその間に忘るるを得べく、もとより彼はせいを知らずして邪を為し、を喜ばずしてを為すものにあらざれば
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
「おい、久造、おれは、ちょっと思い出したことがあるから、これから内藤の屋敷内へ寄って行かにゃならねえ、お前、御苦労だが、代りに宰領をやってくれ、前の四頭よっつかまわねえから新宿の問屋場へほうり込んで、このから尻だけは今夜のうちに、江川の邸へ着けてえんだ、よろしく頼むぜ」
大菩薩峠:19 小名路の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
今までは瑣々さゝたる問題にも、極めて丁寧ていねいにいらへしつる余が、この頃より官長に寄する書にはしきりに法制の細目にかゝづらふべきにあらぬを論じて、一たび法の精神をだに得たらんには、紛々たる万事は破竹の如くなるべしなどゝ広言しつ。
舞姫 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
刺はすなわち小枝の短縮せるものにして多少逆向し人衣をこうして甚だ煩わし。
植物記 (新字新仮名) / 牧野富太郎(著)