“こだわ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
60.7%
拘泥32.1%
3.6%
3.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
無欲で物にこだわらないところも、ひょうひょうと楽天的なところも、ただ三男の又三郎だけは口が達者で、四人分を独りでひきうけたように饒舌しゃべ
ひやめし物語 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
何の拘泥こだわりもない夫妻の掛合い話は、その夫の立志美談を語るように聞こえて傍にいる者達の間の好評をさえ受けるのに充分でございました。
生々流転 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
ただかの女をとり立てて言えば、いつもこだわりない不断な、やさしい少女らしい微笑みをもっていたことであった。
或る少女の死まで (新字新仮名) / 室生犀星(著)
しかし電車や自動車などは彼女の為めに道を開いて居る様で、彼女は自由に何のこだわりもなく道を横切って其等を切り抜けた。後に続く彼は又、忌々いまいましい程交通機関や通行人に妨げられた。
偽刑事 (新字新仮名) / 川田功(著)