ひやめし物語ひやめしものがたり
大四郎は一日のうち少なくとも二度は母の部屋へはいってゆく、「お母さんなにかありませんか」と、云うことは定っている。云わないで黙っているときもある。ながいあいだの習慣だから母親の椙女は、彼がそう云おうと黙っていようと、茶箪笥のほうへ振返って、 …
作品に特徴的な語句
こだわ はず かく しろ かな 厚顔あつか かな きま かたち 扶持ぶち まく のん あらた 目叩またた 箪笥だんす とんび おっ 位牌いはい ためし おもかげ いた かし もう 其許そこもと りん 半刻はんとき くりや うまや いや つぶや あお とが いなな つぐ ささや 土塀どべい 土釜どがま 埃立ほこりだ 奇覯きこう あによめ 家禄かろく むし 対立ついたて おお 愛嬌あいきょう 戸納とだな 手許てもと 折檻せっかん こしら はさ ひね 揶揄やゆ まが 断崖だんがい 暢気のんき しばら 更紗さらさ 書肆しょし おぼろ 桔梗ききょう 椙女すぎじょ なら まさ 此処ここ 河重かわじゅう あふ みなぎ よみがえ こぶ がん さかずき 目利めきき まぶ 眸子ひとみ にら みは 箸休はしやす くわ ひも 紙屑かみくず 綴糸とじいと まと 羊羹ようかん さかな