“厚顔”のいろいろな読み方と例文
旧字:厚顏
読み方割合
あつかま51.3%
あつか20.5%
こうがん17.9%
あつかお2.6%
あつかまし2.6%
あつがま2.6%
あつがましき2.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
並木 ねえ、君、久し振りで会つて、こんなこと頼むのは厚顔(あつかま)しいやうだが、都合がよかつたら二十円ばかり貸してくれないか。
屋上庭園 (新字旧仮名) / 岸田国士(著)
鴉(からす)の群れは、急に厚顔(あつか)ましく地上へ降りて来て、死骸へたかり、梅酢(うめず)を浴びたようになって、驚喜の翼を搏(う)っている。
宮本武蔵:03 水の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
厚顔(こうがん)なる哉。これほどいっておるのにまだ分らんか。汝、——いかほど、弁をふるい、智をもてあそぶとも、なんでこの周瑜を変心させることができよう。
三国志:07 赤壁の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
学問をさせれば。厚顔(あつかお)なおしのつよい女が出来ますから。何でも一つの専門をさだめて。それをよく勉強して。人にたかぶり生いきの出ないようにして。
藪の鶯 (新字新仮名) / 三宅花圃(著)
しかしイクラ忠告をしても止めないばかりでなく、県内の有力者の勢力なんかを利用して盛んに高価(たか)い絵を売り拡げて行くので、俺は実をいうとホントウに柳仙の厚顔(あつかまし)さを憎んでいた。
二重心臓 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
しかし私には無代価で送ってもらっているということが、わざ/\ハガキを本社に出して転居を報ずるのを差し控えさせた。何となればそうするのがあまり厚顔(あつがま)しいように感じられたからであった。
ある日の午後 (新字新仮名) / 小川未明(著)
定めて厚顔(あつがましき)ものと御蔑(おさげす)みも御座いませうが、篠田さん、——私如きものが、貴所(あなた)を御慕ひ申すと言ふことが
火の柱 (新字旧仮名) / 木下尚江(著)