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厚顔
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こうがん
ふりがな文庫
“
厚顔
(
こうがん
)” の例文
旧字:
厚顏
厚顔
(
こうがん
)
なる哉。これほどいっておるのにまだ分らんか。汝、——いかほど、弁をふるい、智をもてあそぶとも、なんでこの周瑜を変心させることができよう。
三国志:07 赤壁の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
なんかと云って
筆者
(
わたくし
)
は、話の最初に於て、
安薬
(
やすぐすり
)
の
効能
(
こうのう
)
のような
台辞
(
せりふ
)
をあまりクドクドと述べたてている
厚顔
(
こうがん
)
さに、自分自身でも
夙
(
と
)
くに気付いているのではあるが
赤外線男
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
西村の
厚顔
(
こうがん
)
な指先は、更らに少しずつ少しずつ前進して、肩先から腕の方へと
這
(
は
)
って行った。それらの指先はとりすました西村社長とは別物の、不思議な
生物
(
いきもの
)
の様に見えた。
五階の窓:01 合作の一(発端)
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
枕崎で飲んだ焼酎、峠であおったコップ酒が、彼の
厚顔
(
こうがん
)
な言説をささえていた。それに相手が出戻り女で、気分的にもかなり荒れているという計算も、心の底に動いていた。
幻化
(新字新仮名)
/
梅崎春生
(著)
もし
斯
(
か
)
う云ふ態度で平岡に
当
(
あた
)
りながら、一方では、三千代の運命を、全然平岡に
委
(
ゆだ
)
ねて置けない程の不安があるならば、それは論理の
許
(
ゆる
)
さぬ矛盾を、
厚顔
(
こうがん
)
に犯してゐたと云はなければならない。
それから
(新字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
▼ もっと見る
罪を待つ身でありながら何たる
厚顔
(
こうがん
)
——と
謗
(
そし
)
る者もある。虫のいいやつと、舌打ちならす者もある。
新書太閤記:05 第五分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
いくら
厚顔
(
こうがん
)
な男でも、こういうまずい顔を示していれば——。
新書太閤記:02 第二分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
“厚顔”の意味
《名詞》
厚顔(こうがん)
厚かましいこと。また、そのようなさま。鉄面皮。
(出典:Wiktionary)
厚
常用漢字
小5
部首:⼚
9画
顔
常用漢字
小2
部首:⾴
18画
“厚”で始まる語句
厚
厚意
厚司
厚誼
厚情
厚木
厚狭
厚衾
厚朴
厚板