“謗”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
そし75.5%
そしり16.3%
ぼう4.1%
くさ2.0%
ほう2.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
春告鳥はるつげどり』のうちに「生質野夫やぼにて世間の事をすこしも知らず、青楼妓院せいろうぎいんは夢にも見たる事なし。されば通君子つうくんしそしりすくなからず」
「いき」の構造 (新字新仮名) / 九鬼周造(著)
「ヘーヘー恐れ煎豆いりまめはじけ豆ッ、あべこべに御意見か。ヘン、親のそしりはしりよりか些と自分の頭のはえでもうがいいや、面白くもない」
浮雲 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
悲しいかな仏日はやく没して、生死流転しょうじるてんちまた冥々みょうみょうたり。人ただ色に耽り酒に耽る。誰か狂象きょうぞう跳猿ちょうえんの迷を取り除くを得ん。徒らに人をぼうし法を謗す。これあに閻魔えんま獄卒の責めを免れんや。
まあ、十人が十色のことを言つて、けなしたりくさしたりする、たまに蓮太郎の精神をめるものが有つても、寧ろ其を肺病のせゐにしてしまつた。
破戒 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)
しかもなお彼は、「ほうとなるといふとも、道取せざるべきにはあらず」
日本精神史研究 (新字新仮名) / 和辻哲郎(著)