“春告鳥”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
はるつげどり83.3%
うぐひす16.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
春告鳥はるつげどり』のうちに「生質野夫やぼにて世間の事をすこしも知らず、青楼妓院せいろうぎいんは夢にも見たる事なし。されば通君子つうくんしそしりすくなからず」
「いき」の構造 (新字新仮名) / 九鬼周造(著)
ちっともかまいませんのさ、ようようゆうべひさしぶりで、ちょいと銭湯へはいったところで——なんかと、さしずめ春告鳥はるつげどりにでも出てきそうな、なかなかうるさい風俗。
丹下左膳:02 こけ猿の巻 (新字新仮名) / 林不忘(著)
こゝは梅桜ばいあうの蕾いまだ我瞳よりも小さく候へど、さすがに春風の小車をぐるま道を忘れず廻り来て、春告鳥うぐひす雲雀ひばりなどの讃歌、野に山に流れ、微風にうるほふ小菫の紫も路の辺に萌え出で候。
渋民村より (新字旧仮名) / 石川啄木(著)