“そしり”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
譏48.4%
誹14.1%
謗12.5%
誚9.4%
毀4.7%
誹謗3.1%
口1.6%
訕誣1.6%
誹笑1.6%
譖1.6%
貶1.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
曲学阿世の譏(そしり)があってはならぬ。しかしながら我ら歴史家もまた、同時に帝国臣民である事を忘れてはならぬと自分は信じているのである。
道鏡皇胤論について (新字新仮名) / 喜田貞吉(著)
少しく奇人を衒(てら)い、英雄を真似たとすれば、無礼の誹(そしり)をまぬかれぬが、自分の心得の最善を尽している以上は、行儀作法(ぎょうぎさほう)に多少の欠点ありとするも、人はこれを宥(ゆる)すものである。
自警録 (新字新仮名) / 新渡戸稲造(著)
かくの如き行爲の尊む可きものであることは、常識ある者のおのづからにして理解して居ることであるが、遼豕(れうし)の謗(そしり)を忘れて試みに之を説いて見よう。
努力論 (旧字旧仮名) / 幸田露伴(著)
人の怨の、世の誚(そしり)のと言ふけどの、我々同業者に対する人の怨などと云ふのは、面々の手前勝手の愚痴に過ぎんのじや。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
強ち硯友社ばかりが戯作者風ではなかったのだが、硯友社は思う存分に傍若無人にこの気分を発揮したので、硯友社が単独(ひとり)で戯作者の毀(そしり)を背負(せお)ってしまった。
私たちのように汚れた、疲れた、羞かしい青年は空(むな)しく思いを惹かせられたばかりで、そこに嫉妬が起る、そこに誹謗(そしり)が起る、私は世の罪を思うた。
駅夫日記 (新字新仮名) / 白柳秀湖(著)
害(わざはひ)の甚しからぬも、三商工(わたらひ)を妨(さまた)げ物を破りて、四垣の隣の口(そしり)をふせぎがたく、害の大なるにおよびては、家を失ひ、国をほろぼして、天が下に笑を伝ふ。
「女だってそうよ、虫も殺さないような顔はしていても、根が越後女だからな」私はこんな訕誣(そしり)の声を聞くたびに言うに言われぬ辛い思いをした。私の同情は無論純粋の清い美しい同情ではなかった。
駅夫日記 (新字新仮名) / 白柳秀湖(著)
女は、そこに金剛のやうな藝術の力はあつても、花のやうな容貌がなければ魅力の均衡(つりあひ)は保たれる筈がなかつた。みのるの舞臺は、ある一面からは泥土(どろ)を投げ付けられる樣な誹笑(そしり)を受けたのであつた。
木乃伊の口紅 (旧字旧仮名) / 田村俊子(著)
思ふに松平定信は実に幕府後宮の譖(そしり)に因りて将軍補佐の任を罷(や)むるに至れり、目前の事斯の如し。彼が此篇ありし所以決して偶然ならざる也。而して其文整々堂々格律森厳毫(がう)も老憊の態なし。
頼襄を論ず (新字旧仮名) / 山路愛山(著)
お上のお留守中ではあり、堪忍のなる限りはしてきたのだが、これ以上の忍耐は卑怯(ひきょう)の貶(そしり)をまぬかれない。この白髪首を賭(か)けて武道の面目を立てるつもりじゃ
三十二刻 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)