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『木乃伊の口紅』
ふりがな文庫
『
木乃伊の口紅
(
ミイラのくちべに
)
』
淋しい風が吹いて來て、一本圖拔けて背の高い冠のやうな檜葉の突先がひよろ/\と風に搖られた。一月初めの夕暮れの空は薄黄色を含んだ濁つた色に曇つて、ペンで描いたやうな裸の梢の間から青磁色をした五重の塔の屋根が現はれてゐた。 みのるは今朝早く何所 …
著者
田村俊子
ジャンル
文学 > 日本文学 > 小説 物語
初出
「中央公論」1913(大正2)年4月
文字種別
旧字旧仮名
読書目安時間
約1時間18分(500文字/分)
朗読目安時間
約2時間9分(300文字/分)
作品に特徴的な語句
仰
(
あを
)
難
(
に
)
荒
(
すさま
)
外見
(
みつとも
)
會
(
くわ
)
捩
(
ちぎ
)
會
(
くは
)
直
(
ぢ
)
紛
(
もつ
)
作
(
もの
)
凝
(
ぢ
)
間
(
うち
)
可愛
(
いと
)
噛
(
くは
)
紛
(
はぐ
)
何方
(
いづれ
)
活
(
はた
)
歩
(
あ
)
基礎
(
もとゐ
)
他
(
はた
)
端
(
はな
)
空虚
(
からつぽ
)
背丈
(
せいだけ
)
例
(
いつ
)
彼方
(
あつち
)
縁
(
べり
)
端
(
はじ
)
然
(
さう
)
漸
(
や
)
陳
(
ふる
)
貧乏
(
きうぼう
)
間
(
かん
)
弄
(
いぢ
)
層
(
かい
)
執念
(
しふね
)
過
(
よぎ
)
遂々
(
たうとう
)
扮
(
つく
)
結局
(
おち
)
精靈
(
しやうらい
)
空
(
くう
)
而
(
し
)
潜
(
くゞ
)
歩行
(
あゆみ
)
此方
(
こつち
)
解
(
ほど
)
拙
(
まづ
)
打突
(
ぶつつ
)
弄
(
なぶ
)
女形
(
をんながた
)
丈
(
せい
)
均衡
(
つりあひ
)
限
(
ぎ
)
斜
(
なゝめ
)
暫時
(
しばし
)
冷嘲
(
あざ
)
言問
(
こととひ
)
蓮葉
(
はすつぱ
)
免
(
のが
)
半巾
(
はんけち
)
手強
(
てづよ
)
滲染
(
にじ
)
滴
(
したゝ
)
先
(
せん
)
濕
(
ぬ
)
後
(
うしろ
)
煑
(
い
)
爲
(
し
)
廢
(
や
)
何方
(
どつち
)
翳
(
さ
)
何
(
なに
)
縮
(
ちゞ
)
上
(
あが
)
堪
(
こら
)
塊
(
かた
)
寂
(
さ
)
容貌
(
きりやう
)
室
(
ま
)
宜
(
い
)
含
(
ぐ
)
媚
(
なまめ
)
一
(
ひ
)
其樣
(
そんな
)
斜
(
はす
)
普通
(
なみ
)
暫時
(
しばらく
)
行田
(
ゆきだ
)
染
(
し
)
終
(
しま
)
梳
(
くしけず
)
棧敷
(
ざしき
)
氣
(
け
)
氣勢
(
けはい
)
茨垣
(
ばらがき
)
紛雜
(
ふんさつ
)
茨
(
ばら
)
突先
(
とつさき
)
脉
(
みやく
)
痲痺
(
しび
)