“手強”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
てごわ80.5%
てごは9.1%
てづよ6.5%
てご1.3%
テゴハ1.3%
テゴワ1.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
鬼頭の手強てごわさは、それがどんなに批難されようとも、より高い情熱の仮のすがたとして、立派に人間的なものだと云へないだらうか?
双面神 (新字旧仮名) / 岸田国士(著)
かくの如きものは、自由詩に對する最も手強てごはい拒絶である。けれどもその論旨の一部は、單なる言語上の空理を爭ふにすぎない。
青猫 (旧字旧仮名) / 萩原朔太郎(著)
義男はもうこの女を切り放さなければならなかつた。——斯う云ふ時にはいつ手強てづよい抵抗をみのるに對して見せ得る男であつた。
木乃伊の口紅 (旧字旧仮名) / 田村俊子(著)
最も世間の注意を惹かないで済むかとか、どの工場の支配人は手強てごわ相だとか、どの山林の管理人は少し低脳らしいとか、だからあの工場よりはこの山林の方を先に手離すことにしようとか
パノラマ島綺譚 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
扨、かのてんごおもやはり、此と同じく、手強テゴハの義で手ゴハうする>てごわうする>てごお(する)>てごお>てんごお、と言ふ風に、名詞化して来たと見るべきであらう。
方言 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)