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手強
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てごは
ふりがな文庫
“
手強
(
てごは
)” の例文
かくの如きものは、自由詩に對する最も
手強
(
てごは
)
い拒絶である。けれどもその論旨の一部は、單なる言語上の空理を爭ふにすぎない。
青猫
(旧字旧仮名)
/
萩原朔太郎
(著)
こんな言葉には
焦立
(
いらだ
)
たなかつた。實際、背後の岩に
倚
(
よ
)
りかゝつて、兩腕を胸に組み、少しも動じないその顏色を見ると、彼は長い
手強
(
てごは
)
い反對も覺悟してゐるのであつた。
ジエィン・エア:02 ジエィン・エア
(旧字旧仮名)
/
シャーロット・ブロンテ
(著)
非道な
高利貸
(
かうりかし
)
を始め、生活を極度に切り詰めて、
手強
(
てごは
)
く意見をするお皆を裸にして放り出したのは今から十年前、お皆は人知れず娘お濱と
往來
(
ゆきゝ
)
して、夫の心の解けるのを待ちましたが
銭形平次捕物控:064 九百九十両
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
何の手も無く奪ひ取り懷中せんとする
折
(
をり
)
から
後
(
あと
)
より
人聲
(
ひとごゑ
)
がする故に重四郎は
振返
(
ふりかへ
)
り彼は定めし
子分
(
こぶん
)
の
奴等
(
やつら
)
何も恐るゝにはあらねども
水戸浪人奴
(
みとらうにんめ
)
は
些
(
ちと
)
手強
(
てごは
)
き
奴
(
やつ
)
見付られては
面倒也
(
めんだうなり
)
早々此場を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
すこし酔がまはつて、物が面倒くさくなると、秋山氏は口のなかの蠅などは頓着なく、一息に
洋盃
(
コツプ
)
をあふりつけるので、蠅はそのまゝ咽喉を滑りおちて、この
手強
(
てごは
)
い軍人の胃の腑にもぐつて往つた。
茶話:05 大正八(一九一九)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
▼ もっと見る
「おれの虱はちと
手強
(
てごは
)
いぞ。」
老いたる素戔嗚尊
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
させ置て
不意
(
ふい
)
に幸手へ
押掛
(
おしかけ
)
三五郎を
討取
(
うちとる
)
工夫
(
くふう
)
は
幾等
(
いくら
)
も有うと言ふに掃部も成程敵は知て居上ならばマア
急事
(
せくこと
)
もねへが彼が兄弟分の重四郎と云ふ
奴
(
やつ
)
は少し
手強
(
てごは
)
ひ奴なり然し
侠氣
(
たてひき
)
も有奴だから親分の敵を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
「支度をしろ、——少し
手強
(
てごは
)
いぞ」
銭形平次捕物控:059 酒屋火事
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
手
常用漢字
小1
部首:⼿
4画
強
常用漢字
小2
部首:⼸
11画
“手”で始まる語句
手
手拭
手前
手巾
手繰
手許
手向
手綱
手際
手燭