“てごは”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:テゴハ
語句割合
手強53.8%
手剛38.5%
手硬7.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
こんな言葉には焦立いらだたなかつた。實際、背後の岩にりかゝつて、兩腕を胸に組み、少しも動じないその顏色を見ると、彼は長い手強てごはい反對も覺悟してゐるのであつた。
君はそれ程強くはないが粘りつこいので誰よりも手剛てごはい感じだと、さう言つてめたと思ふと、彼独得のえた巴投ともゑなげの妙技を喰はして、道場の真中に私を投げた。
途上 (新字旧仮名) / 嘉村礒多(著)
幾島は、一種手硬てごはい沈黙のなかを抜けて自分の部屋へ帰つた。そして、上着を脱ぐと、再び寝台の上に横になつた。
(新字旧仮名) / 岸田国士(著)