『泉（いずみ）』
北支の戦線から一年半ぶりで故郷の村へ帰つて来た黒岩万五は、砲兵上等兵の軍服を思ひきりよく脱いで、素ツ裸に浅黄の腹掛けといふ昔どほりの恰好になつた。今日だけは麦藁帽が見つからず、しかたがない、当節誰でもがかぶつてゐる戦闘帽の星をもぎつたのをき …
著者岸田国士
ジャンル文学 > 日本文学 > 小説 物語
初出「東京朝日新聞、大阪朝日新聞」1939（昭和14）年10月7日～1940（昭和15）年3月11日
文字種別新字旧仮名
読書目安時間約6時間17分（500文字/分）
朗読目安時間約10時間29分（300文字/分）
作品に特徴的な語句
温（あつたま） 平（てえら） 平（てえ） 平（だひら） 掻（け） 温（あつた） 飯（まゝ） 降（おり） 寝室（ベツド） 嫁（かた） 故（ことさ） 盗人（ぬすつと） 現（うつゝ） 昨夜（ゆんべ） 空（くう） 前（めえ） 適（あ） 平（たひら） 寝台（ベツド） 南方（みなかた） 悪戯（いたづら） 手硬（てごは） 面（めん） 弾機（バネ） 人（びと） 止（と） 落胆（がつかり） 温（ぬる） 周囲（まはり） 突端（とつぱな） 森（しん） 昨日（きのふ） 親爺（おやぢ） 中宿（なかじゆく） 面（つら） 故郷（くに） 神島（かじま） 臑（ずね） 女（ひと） 心（しん） 形（かた） 五弓（ごきゆう） 喬（たかし） 帰（けえ） 内海（うつみ） 助（す） 先登（せんとう） 理由（わけ） 白良（しらら） 土鼠（もぐら） 喬（たか） 厚顔（あつかま） 素（もと） 肚（はら） 自棄（やけ） 娘（こ） 仁（じん） 鎬（しのぎ） 交際（つきあ） 階下（した） 乾分（こぶん） 万千（まち） 鷹（たか） 来手（きて） 所業（しわざ） 扉（ドア） 径（みち） 弾丸（たま） 方（かた） 旧（もと） 明日（あす） 布令（ふれ） 暇（いとま） 煙（けむ） 巣（す） 寝（やす） 殿（しんがり） 母屋（おもや） 気質（かたぎ） 氷柱（つらら） 家（うち） 実家（さと） 悸（おび）
題名が同じ作品
泉 （新字旧仮名）／ 片山敏彦 （著）