“寝室”のいろいろな読み方と例文
旧字:寢室
読み方割合
しんしつ37.0%
ねま34.8%
へや4.3%
ベッド4.3%
ねべや4.3%
ねや4.3%
ベツド4.3%
シュラーフ・ツィンメル2.2%
ベット2.2%
ベッドルーム2.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
いきなりシューラの両肩りょうかたつかんで、自分の寝室しんしつへ引っぱって行った。シューラは心配しんぱいになって、むねがどきりとした。ママはこういった。
身体検査 (新字新仮名) / フョードル・ソログープ(著)
夜更よなか目敏めざとい母親の跫音あしおとが、夫婦の寝室ねまの外の縁側に聞えたり、未明ひきあけに板戸を引あけている、いらいらしい声が聞えたりした。
あらくれ (新字新仮名) / 徳田秋声(著)
荘邸やしき中の者が寝静まっているというようなことは、一向気にも止めないで、大跨おおまたにどんどん歩いて行ったが、夫人の寝室へやの前へさしかかったときは
犬舎 (新字新仮名) / モーリス・ルヴェル(著)
額へ、頬へ、肩へ触った手を、その恐ろしい冷たさにゾッとして引込めると、其儘そのまま寝室ベッドの側に寝巻パジャマの膝を突いて、讃之助は男泣きに泣き入りました。
葬送行進曲 (新字新仮名) / 野村胡堂(著)
君は透見すきみゆる霞の如き薄紗うすものの下に肉色したる肌着マイヨをつけ給ひたれば、君が二の腕、太腿の、何処いづくのあたりまでぞ、唯一人君を寝室ねべやに訪ふ人の、まことに触れ得べき自然の絹にして
舞姫 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)
手を入れて労り取って、二十四の梓は嬉しそうに、縁側を伝って夫人竜子の寝室ねやって、寝台ねだいの枕頭に押着おッつけて、呼起して、黄鳥うぐいすを手柄そうに見せると、冷やかに一目見たばかり。
湯島詣 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
「もうこゝの火はいゝ。斎木君、寝室ベツドあつたまたら、僕は寝るから……。湯タンポを入れさせてくれ」
(新字旧仮名) / 岸田国士(著)
必要なら、二階の寝室シュラーフ・ツィンメルの片隅に眠るベッドをみつけてあげよう。こうして彼は、もう少し留まっているように簡単に説得されてしまった。なぜか彼は、小人数の一団の中心になっていた。
で、セエラは彼女に、このバスティユに夜通しいてはならないから、そっと梯子を降りて、自分の寝室ベットへ行くように、注意しなければなりませんでした。
フト廊下に跫音あしおとがしたので、林はハッとしたが、どうする事も出来ずに、其儘部屋に続いた奥の寝室ベッドルームへ隠れた。
P丘の殺人事件 (新字新仮名) / 松本泰(著)