“肌着”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
はだぎ83.9%
はだつ3.2%
はだつき3.2%
シミイ3.2%
シャツ3.2%
マイヨ3.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
第六 毎日まいにち一度いちど冷水ひやみづあるひ微温湯ぬるゆにて身體からだ清潔きれいぬぐひとり、肌着はだぎ着替きかへべし。入浴ふろは六七日目にちめごとなるたけあつからざるるべきこと
養生心得草 (旧字旧仮名) / 関寛(著)
形のよい編笠に、黒奉書くろほうしょあわせを着ている。スラリとした中肉に、あわせ肌着はだつきがよく、腰には落し目に差した蝋消ろうけしの大小、素足すあしに草履、編笠をうつ向き加減に、女の言葉を聞いていた。
鳴門秘帖:04 船路の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
当時の将軍家は、十代家治いえはるであった。軽くうなずいて紅錦こうきんふくろをとりだす。いわゆる肌着はだつきのお巾着きんちゃく、守りかぎとともに添えてあるのを
鳴門秘帖:02 江戸の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
コーヒー茶碗に靴下留ガアタアがはいっていたり、エマアソンス・エッセイスに肌着シミイがかぶさっていたり、賛美歌の上に煙草の吸殻をおいたり——そしていよいよ伯母さん到着の時刻になると
字で書いた漫画 (新字新仮名) / 谷譲次(著)
メリヤスの肌着シャツと股引の上に外套を引掛けた焼出された宿直の一人が、富田の店員が三人屋根伝いに逃げて来て助けて呉れと云った顛末を語っていた。
君は透見すきみゆる霞の如き薄紗うすものの下に肉色したる肌着マイヨをつけ給ひたれば、君が二の腕、太腿の、何処いづくのあたりまでぞ、唯一人君を寝室ねべやに訪ふ人の、まことに触れ得べき自然の絹にして
舞姫 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)