“冷水”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ひやみず25.4%
ひや22.0%
おひや16.9%
ひやみづ15.3%
れいすゐ8.5%
れいすい8.5%
みず3.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ヒトミはもちろん東助も、頭から冷水ひやみずをぶっかけられたように、ぞおーッとして、左右からポーデル博士にすがりついた。
ふしぎ国探検 (新字新仮名) / 海野十三(著)
「お宅へ着いて、ホッとひと安心いたしましたが、まだこのように胸が波を打っておりまする。誰か、お冷水ひやを一杯下さいませんか」
鳴門秘帖:03 木曾の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
美味いし冷水おひやを何杯も何杯も御馳走ごちそうして下すった上に、妾の話をスッカリ聞いて下すって、色んな事を云って聞かせて下すったのよ。
狂人は笑う (新字新仮名) / 夢野久作(著)
第六 毎日まいにち一度いちど冷水ひやみづあるひ微温湯ぬるゆにて身體からだ清潔きれいぬぐひとり、肌着はだぎ着替きかへべし。入浴ふろは六七日目にちめごとなるたけあつからざるるべきこと
養生心得草 (旧字旧仮名) / 関寛(著)
ところで、のくらゐあつやつを、とかほをざぶ/\と冷水れいすゐあらひながらはらなか加減かげんして、やがて、る、ともうあめあがつた。
城崎を憶ふ (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
冷水れいすいをたたえた手桶ておけ小柄杓こびしゃく、それに、あせどめの白布はくふをそえてはこんできた若い武士ぶしがある。一同にその使用をすすめたのち
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
それでも若旦那が血だらけになって楽屋へかつぎ込まれた時には、わたしも総身に冷水みずを浴びせられたように悚然ぞっとした。
半七捕物帳:03 勘平の死 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)