トップ
>
冷水
>
ひや
ふりがな文庫
“
冷水
(
ひや
)” の例文
「お宅へ着いて、ホッとひと安心いたしましたが、まだこのように胸が波を打っておりまする。誰か、お
冷水
(
ひや
)
を一杯下さいませんか」
鳴門秘帖:03 木曾の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
忠「
姐
(
ねえ
)
さん、お気の毒でございますが水が飲みとうございますから、冷たいお
冷水
(
ひや
)
を一杯戴きたいもので」
業平文治漂流奇談
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
「いゝえ、お冗舌をすればするほど家庭のボロが出るばかりです。それに何だか気がむしゃくしゃして来て……恐れ入りますが、お
冷水
(
ひや
)
を一杯戴かせて下さいませ」
好人物
(新字新仮名)
/
佐々木邦
(著)
エヂソンが風船の材料として選んだのは、
八歳
(
やつゝ
)
になる自分のお友達だつた。この小発明家はお友達に沸騰散をしこたま飲ませておいて
後
(
あと
)
からお
冷水
(
ひや
)
をぐつと一杯
煽飲
(
あふ
)
らせた。
茶話:03 大正六(一九一七)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
「夢でもごらんになったのですか、お
冷水
(
ひや
)
でもあがって、気をお鎮めなさいまし」
大菩薩峠:07 東海道の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
▼ もっと見る
宴席
(
えんせき
)
どなりの
空部屋
(
あきべや
)
へ
轉
(
ころ
)
げ
込
(
こ
)
むと、ぐたりと
寢
(
ね
)
たが、したゝか
反吐
(
へど
)
をついて、お
冷水
(
ひや
)
を
五杯
(
ごはい
)
飮
(
の
)
んだとやらで、ウイーと
受持
(
うけもち
)
の、
一番
(
いちばん
)
さんへ
床
(
とこ
)
を
取
(
と
)
りに
來
(
き
)
て、おや、
旦那
(
だんな
)
は
醉
(
よ
)
つて
轉
(
ころ
)
げてるね
木菟俗見
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
「どうなすったの。お
冷水
(
ひや
)
でもあげましょうか」
あなたも私も
(新字新仮名)
/
久生十蘭
(著)
女「あの少しお
冷水
(
ひや
)
を頂き
度
(
た
)
いもんでございます、
此処
(
こゝ
)
に有るのを頂いても宜しゅうございましょうか」
敵討札所の霊験
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
「後生ですから、これへ汲みたてのお
冷水
(
ひや
)
をいっぱい頂戴」
大菩薩峠:20 禹門三級の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
「お気の毒だがお
冷水
(
ひや
)
を一つ下さい。」
茶話:02 大正五(一九一六)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
「水でよく
創
(
きず
)
を洗ってやりましょう、あなた、お
冷水
(
ひや
)
を」
大菩薩峠:02 鈴鹿山の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
お君はそのお
冷水
(
ひや
)
を口に当てながら
大菩薩峠:14 お銀様の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
「お
冷水
(
ひや
)
を持って来て」
大菩薩峠:14 お銀様の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
「それでは、お
冷水
(
ひや
)
を」
大菩薩峠:03 壬生と島原の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
“冷水”の意味
《名詞》
(れいすい、ひやみず)冷たい水。
「ひやみず」参照。
(出典:Wiktionary)
冷
常用漢字
小4
部首:⼎
7画
水
常用漢字
小1
部首:⽔
4画
“冷水”で始まる語句
冷水浴
冷水摩擦
冷水灌漑