“醉”のいろいろな読み方と例文
新字:
読み方割合
34.2%
31.5%
ゑひ17.8%
よひ6.8%
よつ2.7%
1.4%
まゐ1.4%
よい1.4%
ゑい1.4%
ゑは1.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ふり𢌞まはくはをよけながら、いや、おばあさんばかりぢやありません、みなつてるよ、とつてもつてるから承知しようちをしない。
間引菜 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
御酒ごしゆをめしあがつたからとてこゝろよくくおひになるのではなく、いつもあをざめたかほあそばして、何時いつ額際ひたひぎはあをすぢあらはれてりました。
この子 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
飮居たりしが其中に年の頃六十餘と見ゆる老人らうじん獨酌どくしやくにて一二合飮て其後代錢は拂ひたれども酒のゑひまはりしにやしきりに睡眠ねむり居たるが不※ふと
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
なし茶碗ちやわんつぎした打鳴うちならし呑ける程にむねに一物ある寶澤はしやくなど致し種々とすゝめける婆は好物かうぶつの酒なれば勸めに隨ひ辭儀じぎもせず呑ければ漸次しだいよひ出て今は正體しやうたいなく醉臥ゑひふしたり寶澤熟々此體このてい
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
ぢぶきなり、ひと長火鉢ながひばちを、れはとまたふ。わすれたり。大和風呂やまとぶろなり。さてよつぱらひのことんとつたつけ。二人ふたりともわすれて、沙汰さたなし/\。
寸情風土記 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
彼はぼんやりして、そこに坐ったまま、少しはい心地になった。
幸福な家庭 (新字新仮名) / 魯迅(著)
お前は何かてえと、おみきお酒ツてお謂ひだけれども、私が幾らむもんじやない。二がふけア大概たいげまゐツて了ふんだかや、月に積ツたツて幾らがものでもありやしないよ。
平民の娘 (旧字旧仮名) / 三島霜川(著)
町子まちこよいごゝちゆめのごとくあたまをかへして背後うしろるに、雲間くもまつきのほのあかるく、社前しやぜんすゞのふりたるさま、紅白こうはくつなながくれて古鏡こきようひかかみさびたるもみゆ、あらしさつと喜連格子きつれがうしおとづるれば
われから (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
良久やゝひさしうありておくさま大方おほかたゑいめぬれば、よろづにおのがみだるゝあやしきこゝろれとしかりて、かへれば盃盤狼藉はいばんらうぜきありさま、人々ひと/″\むかひのくるま門前もんぜん綺羅星きらほしとならびて、何某樣たれさまちのこゑにぎはしく
われから (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
其れは私の心をゑはして呉れた其の女自らであるのだ。よくモオパツサンの話を引くやうだが、私は女に對する男の絶望、嫌惡けんをの情を、あれほど深刻に感じた人はないと思ふ。
歓楽 (旧字旧仮名) / 永井荷風永井壮吉(著)