“額際”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ひたいぎわ62.5%
ひたひぎは25.0%
ひたへぎは6.3%
ひたいぎは3.1%
ひたえ3.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
額際ひたいぎわから顱頂ろちょうへ掛けて、少し長めに刈った髪を真っ直に背後うしろへ向けてき上げたのが、日本画にかく野猪いのししの毛のように逆立っている。
かのように (新字新仮名) / 森鴎外(著)
御酒ごしゆをめしあがつたからとてこゝろよくくおひになるのではなく、いつもあをざめたかほあそばして、何時いつ額際ひたひぎはあをすぢあらはれてりました。
この子 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
手桶てをけをも其處そこ投出なげいだして一つは滿足まんぞくなりしが一つはそこぬけにりけり、此桶これあたゑなにほどからねど、身代しんだいこれがためにつぶれるかのやう御新造ごしんぞ額際ひたへぎは青筋あをすぢおそろしく、朝飯あさはんのお給仕きうじよりにらまれて
大つごもり (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
泥草鞋どろざうりつかんでなげつければ、ねらひたがはず美登利みどり額際ひたいぎはにむさきものしたゝか、血相けつさうかへてたちあがるを、怪我けがでもしてはときとむる女房にようぼう、ざまをろ、此方こつちには龍華寺りうげじ藤本ふぢもとがついてるぞ
たけくらべ (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
結婚玉瑜ぎょくゆ を受けるのです。その結婚玉瑜というのはラサ府の女の飾りとして額際ひたえの正面に着けられてあるものです。
チベット旅行記 (新字新仮名) / 河口慧海(著)