“ひたひぎは”の漢字の書き方と例文
語句割合
額際100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
けれどもながあしを大きく動かした代助は、二三町もあるかないうちに額際ひたひぎはあせを覚えた。彼はあたまから鳥打をつた。黒いかみ夜露よつゆに打たして、時々とき/″\帽子をわざとつてあるいた。
それから (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)
前後ぜんごあしぼんでのそりとまつて、筑波つくばやま朝霞あさがすみに、むつくりとかまへながら、一ぽん前脚まへあしで、あの額際ひたひぎはからはなさきをちよい/\と、ごとくちのやうにけて、ニタ/\わらひで
二た面 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
体を此格好にしたゞけでも、もう慰藉なぐさめになり歓喜を生ずるのである。セルギウスは俯伏うつふしになつた。髪の毛が顔に掛かつた。もう大分髪の毛のまばらになつた額際ひたひぎはを、湿つて冷たい床に押し当てた。