“髪”のいろいろな読み方と例文
旧字:
読み方割合
かみ54.2%
ぐし18.7%
がみ7.5%
5.4%
あたま3.9%
はつ3.0%
1.5%
ぱつ0.9%
かんか0.6%
くし0.6%
おぐし0.6%
0.6%
びん0.6%
わげ0.3%
かみのけ0.3%
かんかん0.3%
つむ0.3%
みくし0.3%
ヘヤ0.3%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
あなたの言葉は田舎いなかの女学生丸出しだし、かみはまるで、老嬢ろうじょうのような、ひっつめでしたが、それさえ、なにか微笑ほほえましい魅力でした。
オリンポスの果実 (新字新仮名) / 田中英光(著)
若い盛りの美しいおぐしを切って仏のかいをお受けになる光景は悲しいものであった。残念に思召して六条院は非常にお泣きになった。
源氏物語:36 柏木 (新字新仮名) / 紫式部(著)
そそけがみの頭をあげて、母は幾日か夢に描きつづけた一男の顔を、じっと眺めた。涙が一滴ひとしずく、やつれた頬をつたって、枕のきれぬらした。
秋空晴れて (新字新仮名) / 吉田甲子太郎(著)
女盛りの脂の乗ったお才、色白での多い具合、こびを含んだ、無恥な目差し、紅い唇——など、いかにも罪の深さを思わせるに充分な女です。
それなり俯向いて黙りこんでいると、お初のあたまから履物まで素ばしこく眼を通していた琴子は、ふっと気が付いたように時計をみて
神楽坂 (新字新仮名) / 矢田津世子(著)
と、とばりの蔭から怒った声がして、それと共に十常侍十名の者が躍り出した。みなはつを逆立て、まなじりをあげながら、張均へ迫った。
三国志:02 桃園の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
由子は、流石に、一寸顔をあからめて、横を向いた。その赤らんだ耳朶みみたぶにかかった二三本の遅れがかすかにふるえていた。
夢鬼 (新字新仮名) / 蘭郁二郎(著)
ところが、この楊志ですらも、呼延灼こえんしゃく双鞭そうべんの秘術には敵の一ぱつも斬ることはできなかった。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
たすきをかけて赤いかんか結つて
未刊童謡 (新字旧仮名) / 野口雨情(著)
「いかゞでございます、たゞいまのおくしの型よりは、ネオグリークの方がお顔と調和いたしますやうでございますが。」
毒蛾 (新字旧仮名) / 宮沢賢治(著)
濃いおぐしを前髪を大きめにとって、桃割れには四分ばかりの白のリボンを膝折り結びにかたく結んでかけておいででした。
大塚楠緒子 (新字新仮名) / 長谷川時雨(著)
うき世の波にただよはされて泳ぐすべ知らぬメエルハイムがごとき男は、わが身忘れむとてしら生やすこともなからむ。ただ痛ましきはおん身のやどりたまひし夜、わが糸の手とどめしわらべなり。
文づかひ (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
主人の総右衛門は五十七八の典型的な大旦那で、びんの霜ほど世を経た、なんとなく抜け目のないうちにも、人を外らさぬ愛嬌あいきょうと、自然に備わる品位のある中老人です。
支那の当時の風俗画を調べるやら博物館や図書館などへ行って参考をもとめたが寿陽公主にぴったりしたわげが見つからなかった。
健康と仕事 (新字新仮名) / 上村松園(著)
じっると、水底みなそこに澄ました蛙は、黒いほどに、一束ねにしてかついでいます。処々に、まだこんなに、蝌蚪おたまじゃくしがと思うのは、みんな、ほぐれた女のかみのけで。……
河伯令嬢 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
「オお六ちゃん、かんかん結ってやろうか髪、今松小父さんが髪を」
寄席 (新字新仮名) / 正岡容(著)
「……ネ……お父さま……あの小さな星がいくつもいくつもあるのがお母さまのおつむよ……いつも結っていらっしゃる……ネ……それから二つピカピカ光っているのがお口よ……ネ……」
人の顔 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
庚午かのえうま、皇子大津を訳語田をさだいへ賜死みまからしむ。時に年廿四。妃皇女山辺みめひめみこやまべみくしくだ徒跣すあしにして、奔赴はしりゆきてともにしぬ。見るひと歔欷なげく。皇子大津は天渟中原瀛真人あまのぬなかはらおきのまひと天皇(天武天皇)の第三みこなり。
大和古寺風物誌 (新字新仮名) / 亀井勝一郎(著)
成程、割れるようにノックしても、室内なかはしいんとしている。内部から鍵が掛っているのでマダムは、ヘヤピンを鍵穴へ差込み、鍵を向うへ落して置いて、自分の持っている親鍵でドアを開けた。
ロウモン街の自殺ホテル (新字新仮名) / 牧逸馬(著)