“攣”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
つ52.4%
ちぢ9.5%
ひ9.5%
よ9.5%
ちゞ4.8%
ひき4.8%
ひそみ4.8%
ふる4.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
羞(はずか)しさで唇までが引(ひ)き攣(つ)って言うことを聴かないように思えた、「私、あなたを愛してますわ。どうしてあんなに私を苛(いじ)めるの?」
赤い攣(ちぢ)れた髪毛が額に迫り、その下で紅と栗との軟い顔がほつとり上気してゐる。黒く澄んだ、黄楊(つげ)の葉の目が、やさしく、ただしシニカルでありたさうに折々見上げる。
夭折した富永太郎 (新字旧仮名) / 中原中也(著)
そうすると腹の中へ行って俄(にわか)に沸騰して胃を膨脹(ぼうちょう)させるから直ぐ癒る。吃逆は筋肉が攣(ひ)き釣(つ)るのだから反対に膨脹させるのが一番だ。
食道楽:秋の巻 (新字新仮名) / 村井弦斎(著)
潭(ふち)が深くて、渉(わた)れないから、崖に攣(よ)じ上る。矢車草、車百合、ドウダンなどが、栂(つが)や白樺の、疎(まば)らな木立の下に、もやもやと茂っている。
白峰山脈縦断記 (新字新仮名) / 小島烏水(著)
さうしてまた歌手の方へすつかり氣を奪られやうな樣子で、此方へは、頸の上で長く攣(ちゞ)れてゐる眞黒な髮をした頭だけを見せてゐた。
著者ポール氏自らかの孤児院に往きてその一人を延見(ひきみ)しに普通の白痴児の容体で額低く歯やや反(そ)り出(で)動作軽噪時々歯を鳴らし下顎攣(ひき)つる
多分、モスコオ芸術座の攣(ひそみ)に倣つたのでせうが、これは甚だ考ふべきことで、御承知の通り、欧羅巴と日本とは国情も違ひ、欧羅巴では、見物は、劇場へ半分手をたたきに行くのです。
新劇の観客諸君へ (新字旧仮名) / 岸田国士(著)
三、攣(ふる)える手
妖影 (新字新仮名) / 大倉燁子(著)