“膨脹”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ぼうちょう83.3%
ぼうちやう5.6%
ふく5.6%
ばうちやう2.8%
ふくれ2.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そうすると腹の中へ行ってにわかに沸騰して胃を膨脹ぼうちょうさせるから直ぐ癒る。吃逆は筋肉がるのだから反対に膨脹させるのが一番だ。
食道楽:秋の巻 (新字新仮名) / 村井弦斎(著)
そして都會は日に日に膨脹ぼうちやうする………膨脹とはガスが風船を膨らませる意味なんだから、ふくらむだけふくらむだら何時か破裂だ。
平民の娘 (旧字旧仮名) / 三島霜川(著)
この時も唯「フム」と鼻を鳴らした而已のみで更に取合わぬゆえ、生理学上の美人はさなくとも罅壊えみわれそうな両頬りょうきょうをいとど膨脹ふくらして、ツンとして二階を降りる。
浮雲 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
女房にようばうあるとし姙娠にんしんして臨月りんげつちかくなつたら、どうしたものか數日すうじつうち腹部ふくぶ膨脹ばうちやうして一うちにもそれがずん/\とえる。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
葉子は、何故か、しげしげと、その赤く膨脹ふくれて、毛穴に血を含んだ黒吉の肩を、見詰めた。
夢鬼 (新字新仮名) / 蘭郁二郎(著)