“或”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ある35.3%
26.7%
あるい25.5%
あるひ11.7%
さる0.1%
もしや0.1%
あるいは0.1%
あるは0.1%
あるひは0.1%
アルヒ0.1%
アルヒハ0.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ところに、センイチといふ猟師がゐました。たいへん上手な猟師でしたが、或日、どうしたことか、何の獲物もとれませんでした。
悪魔の宝 (新字旧仮名) / 豊島与志雄(著)
この小説は、「健康道場」と称するる療養所で病いと闘っている二十歳の男の子から、その親友にてた手紙の形式になっている。
パンドラの匣 (新字新仮名) / 太宰治(著)
しかも其の因縁糾纏錯雑して、果報の惨苦悲酸なる、而して其の影響の、刻毒なる、或は杳渺たる、奇も太甚しというべし。
運命 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
屹度、及第の通知が間違つてゐたのではないかと、へるやうにして父兄席を見ると、木綿の紋付袴の父は人の肩越しに爪立
途上 (新字旧仮名) / 嘉村礒多(著)
ってあるしい宿命が、今宵いて、てた命數を、非業無慚最期によって、たうとするのではないからぬ。
「江藤さん、私は決して其様なことは真実にしないのよ。しかし皆なが色々なことを言っていますからと思ったの。怒っちゃないことよ、」
二少女 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
村又は部民の成立を説く所の口頭の物語が、其部民、神人の間に伝つて、その土地・その職業の来由と、宮廷との関係その他を伝へてゐたからである。
日本文学の発生 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
余が前號批評にもひしく罪と罰とは最暗黒露國したるものにてあるからに馬琴想像的侠勇談にある復讎忠孝等殺人罪さしめたるものにあらざること分明なり。
「罪と罰」の殺人罪 (旧字旧仮名) / 北村透谷(著)
其因果孫彦か、或子に報か、或其身にむくふかなど、云しぞかし、しかは云ど、今は皿のはたを廻り侍るよと、世俗のなりしが、げににけり
聞書抄:第二盲目物語 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
死んだ父も、さうした物は、は、おれよりもきだつたかも知れぬほどだが、もつと物に執著が深かつた。現に、大伴の家の行く末の事なども、父はあれまで、心を悩まして居た。
死者の書 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
凡隊中患難相救 困厄相護リ 義気 条理相糺 若クハ独断果激 儕輩ヲ成シ 若クハ儕輩相推シ テ他人ノヲ為ス 是ム 可キ所 テ ス勿レ
海援隊約規 (新字旧仮名) / 坂本竜馬(著)