“あるひ”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:アルヒ
語句割合
36.4%
或日24.9%
一日22.7%
某日14.5%
所或0.4%
有一日0.4%
有日0.4%
某夜0.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ぼくおもふに、いつたい僕等ぼくら日本人にほんじん麻雀マージヤンあそかた神經質しんけいしつぎる。あるひ末梢的まつせうてきぎる。勿論もちろんあらそひ、とらへ、相手あひてねら勝負事しようぶごとだ。
麻雀を語る (旧字旧仮名) / 南部修太郎(著)
或日あるひ、れいのとほり、仕度をして、ぶらりとうちを出て、どことはなしに、やつて行きますと、とうとう木精こだまの国に来てしまひました。
虹猫と木精 (新字旧仮名) / 宮原晃一郎(著)
数うれば三年ぜん一日あるひ黄昏たそがれの暗紛れ、ひそかに下枝に密会しのびあい、様子を聞けば得三は、四十を越したる年にも恥じず、下枝をとらえて妻にせん。
活人形 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
それから十年ほど経つうちに、お杉の家は死絶しにたえてしまった。二人の名も大方忘れられてしまった。しかるに某日あるひのこと、樵夫きこりが山稼ぎに出かけると、の虎ヶ窟の中から白い煙の細くあがるのを見た。
飛騨の怪談 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
古人にしてしかり、今所証の浅き予にして悟を説かんとす、説く所或あるひは其の一膜をぎ、更に其の一膜を剥ぎ、かくして永久竟に人をして其の核心に達せざらしめんことをおそる。
予が見神の実験 (新字旧仮名) / 綱島梁川(著)
有一日あるひ伏姫は。すゞりに水をそゝがんとて。いで石湧しみづむすび給ふに。横走よこばしりせし止水たまりみづに。うつるわが影を見給へば。そのかたちは人にして。かうべは正しく犬なりけり。」云々しか/″\
さつしけん孝心かうしんおこたなく夏秋なつあき枝豆えだまめ賣歩行うりあるき或ひは母が手業てわざたすけと成又は使ひにやとはれて其賃錢ちんせんもらうけあさゆふなの孝行かうかうは見る人聞人感じける然るに有日あるひ道之助は例日いつもの通り枝豆えだまめ
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
二人の仕事師が某夜あるひ夜廻りに往っていると、すぐ眼の前でふうわりと青い火が燃えた。二人は驚いて手にしていた鳶口とびぐちで、それをたたこうとすると、火の玉は吃驚びっくりしたように向うの方へ往った。
遁げて往く人魂 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)