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『遁げて往く人魂』
ふりがな文庫
『
遁げて往く人魂
(
にげていくひとだま
)
』
二人の仕事師が某夜夜廻りに往っていると、すぐ眼の前でふうわりと青い火が燃えた。二人は驚いて手にしていた鳶口で、それを敲こうとすると、火の玉は吃驚したように向うの方へ往った。 二人は鳶口を揮りながら追っかけた。そして、数町往ったところで、その …
著者
田中貢太郎
ジャンル
文学 > 日本文学 > 小説 物語
文字種別
新字新仮名
読書目安時間
約1分(500文字/分)
朗読目安時間
約2分(300文字/分)
作品に特徴的な語句
爺
(
とっ
)
乃公
(
おいら
)
唯
(
と
)
巷
(
ろじ
)
揮
(
ふ
)
某夜
(
あるひ
)
吃驚
(
びっくり
)
呻
(
うめ
)
怕
(
こわ
)
数町
(
すうちょう
)
敲
(
たた
)
櫺子
(
れんじ
)
魘
(
うな
)
鳶口
(
とびぐち
)