遁げて往く人魂にげていくひとだま
二人の仕事師が某夜夜廻りに往っていると、すぐ眼の前でふうわりと青い火が燃えた。二人は驚いて手にしていた鳶口で、それを敲こうとすると、火の玉は吃驚したように向うの方へ往った。 二人は鳶口を揮りながら追っかけた。そして、数町往ったところで、その …