“魘”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
うな62.9%
おび17.2%
おそ13.9%
うなさ4.0%
えん0.7%
0.7%
おそは0.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
お久美、よく診てもらうがいい。うなされることを、お医師さまに詳しく話してみな。何だか知らないが、わたしはどうも馬鹿なことを
あの顔 (新字新仮名) / 林不忘(著)
颱風たいふう……そのおびえ切った霊魂のドン底にわずかに生き残っている人間らしい感情までも、脅やかし、吹き飛ばし、掠奪しようとする。
戦場 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
「なぜお前そんな心配げな目附めつきをしているのだい。なんでもないじゃないか。丈夫な時だって、夢におそわれて飛び起きる事はあるからなあ。」
みれん (新字新仮名) / アルツール・シュニッツレル(著)
しかし彼は、余りに米が沢山にあるので、貧乏人の子が黄金の中へ寝かされたように、少しとろとろとするとうなされていた。
宮本武蔵:06 空の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
第二種(夢想編)夢、奇夢、夢告、夢合ゆめあわせ、眠行、えん
妖怪学講義:02 緒言 (新字新仮名) / 井上円了(著)
女将も評判のキンキン声であったが、きょうは何となくびえている様子……。
冗談に殺す (新字新仮名) / 夢野久作(著)
はげしく物思ひてねざりし夜の明方近く疲睡を催せし貫一は、新緑の雨に暗き七時のねやおそはるる夢の苦くしきりうめきしを、老婢ろうひよばれて、覚めたりと知りつつうつつならず又睡りけるを
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)