トップ
>
纔
ふりがな文庫
“纔”のいろいろな読み方と例文
読み方
割合
わずか
32.3%
わず
31.1%
わづか
19.3%
わづ
13.0%
ワヅ
1.9%
ワズカニ
1.2%
ともづな
0.6%
もや
0.6%
▼ 他 5 件を表示
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
わずか
(逆引き)
纔
(
わずか
)
に一草一木を画きしかも出来得るだけ筆画を省略す。略画中の略画なり。而してこのうちいくばくの趣味あり、いくばくの趣向あり。
病牀六尺
(新字旧仮名)
/
正岡子規
(著)
纔(わずか)の例文をもっと
(50作品+)
見る
わず
(逆引き)
そう
真正面
(
まとも
)
にいわれた川島は、又あわてて笑いを浮べたのだが、それは片頬が
纔
(
わず
)
かに顫えただけの、我れながら卑屈なものであった。
植物人間
(新字新仮名)
/
蘭郁二郎
(著)
纔(わず)の例文をもっと
(50作品)
見る
わづか
(逆引き)
纔
(
わづか
)
に六畳と二畳とに過ぎない部屋は三面の鏡、二脚の椅子、芝居の衣裳、
鬘
(
かつら
)
、小道具、
其
(
それ
)
から青
枯
(
が
)
れた
沢山
(
たくさん
)
の
花環
(
はなわ
)
とで
埋
(
うづ
)
まつて居る。
巴里より
(新字旧仮名)
/
与謝野寛
、
与謝野晶子
(著)
纔(わづか)の例文をもっと
(31作品)
見る
▼ すべて表示
わづ
(逆引き)
路は絶えずすさまじく鳴り轟く水量の多い谷に添つて、
纔
(
わづ
)
かに崖を削り取つてこしらへたといふやうなところを掠めて通つて行つた。
山間の旅舎
(新字旧仮名)
/
田山花袋
、
田山録弥
(著)
纔(わづ)の例文をもっと
(21作品)
見る
ワヅ
(逆引き)
纔
(
ワヅ
)
かに百年、其短いと言へる時間も、文字に縁遠い生活には、さながら太古を考へると、同じ昔となつてしまつた。
死者の書
(旧字旧仮名)
/
折口信夫
、
釈迢空
(著)
纔(ワヅ)の例文をもっと
(3作品)
見る
ワズカニ
(逆引き)
御句に「都府楼
ハ
纔
(
ワズカニ
)
看
(
ミ
)
二
瓦
ノ
色
ヲ
一
観音寺
ハ
只
(
タヾ
)
聴
ク
二
鐘
ノ
声
ヲ
一
」
北越雪譜:06 北越雪譜二編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
纔(ワズカニ)の例文をもっと
(2作品)
見る
ともづな
(逆引き)
纔
(
ともづな
)
を解きてカプリに向ふ程に、天を覆ひたりし紗は次第に
斷
(
ちぎ
)
れて輕雲となり、大氣は見渡す限澄み透りて、水面には一波の起るをだに認めず。美しきアマルフイイは巖のあなたに隱れぬ。
即興詩人
(旧字旧仮名)
/
ハンス・クリスチャン・アンデルセン
(著)
纔(ともづな)の例文をもっと
(1作品)
見る
もや
(逆引き)
海には無数の船舶が、
態々
(
さまざま
)
の姿で
纔
(
もや
)
っている。穏かな波は戯れるようにその船腹をピチャピチャ
嘗
(
な
)
め、
浮標
(
ブイ
)
や
短艇
(
ボート
)
や
荷足舟
(
にたり
)
などをさも軽々と浮かべている。
死の航海
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
纔(もや)の例文をもっと
(1作品)
見る
纔
漢検1級
部首:⽷
23画
“纔”を含む語句
方纔
方纔篋
纔者
纔訴
“纔”のふりがなが多い著者
谷崎潤一郎
木暮理太郎
津田左右吉
泉鏡花
与謝野晶子
正岡子規
永井荷風
泉鏡太郎
中島敦
幸田露伴