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『植物人間』
ふりがな文庫
『
植物人間
(
しょくぶつにんげん
)
』
鬱蒼と膨れあがって見える雑木の森が、左右から迫っている崖に地肌も見えぬばかり覆いかぶさっていた。なんとなく空気までもが、しっとりとした重みを持っているようにさえ思われる。いかにも南国らしい眩しく輝く太陽も、幾重にも繁った葉や枝や幹に遮られて …
著者
蘭郁二郎
ジャンル
文学 > 日本文学 > 小説 物語
初出
「オール読物」1940(昭和15)年11月号
文字種別
新字新仮名
読書目安時間
約26分(500文字/分)
朗読目安時間
約43分(300文字/分)
作品に特徴的な語句
喘
(
な
)
下
(
おろ
)
蹲
(
かが
)
円
(
つぶ
)
緑
(
あお
)
止
(
とど
)
口辺
(
くちべり
)
疑
(
うたぐ
)
謀
(
たくら
)
上
(
あが
)
外
(
はず
)
纔
(
わず
)
瞳
(
め
)
下
(
くだ
)
疾
(
はや
)
角
(
かく
)
背後
(
うしろ
)
舳先
(
へさき
)
艫
(
とも
)
葩
(
はなびら
)
見下
(
みおろ
)
経緯
(
いきさつ
)
他人
(
ひと
)
跋渉
(
ばっしょう
)
迚
(
とて
)
避
(
よ
)
鈍間
(
のろま
)
面
(
おもて
)
飽気
(
あっけ
)
何
(
ど
)
埋
(
うず
)
立罩
(
たちこ
)
碧
(
あお
)
睜
(
みは
)
先刻
(
さっき
)
灑
(
そそ
)
海鞘
(
ほや
)
母屋
(
おもや
)
兎
(
と
)
後
(
あと
)
径
(
みち
)
強張
(
こわば
)
引挘
(
ひきむし
)
屹度
(
きっと
)
可怪
(
おか
)