“迚”のいろいろな読み方と例文
読み方(ふりがな)割合
とて96.3%
3.2%
とつて0.5%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
汗水たらして激しく山登りをして来た上に、握飯には有付けず、塩からい冷肉を無暗むやみにパク付いたので、とてたまったものではない。
本州横断 癇癪徒歩旅行 (新字新仮名) / 押川春浪(著)
「お前のお父さんの部屋は、とても臭かつたぜ。あんな汚ない蒲団のなかで、熟柿じゆくしくさいお父さんに抱かれて寝てゐても臭くなかつたのか。」
チビの魂 (新字旧仮名) / 徳田秋声(著)
その羽衣は、伯良はくりやうがどこかに隠してゐて、どうしても渡してれないから、とてもその望みをかなへることは出来ないと、言ひました。
子良の昇天 (新字旧仮名) / 宮原晃一郎(著)
こんな不思議を見せるのだと思い、とてのがれぬと観念した、自訴じそせんととっえす途上捕縛ほばくされて、重刑に処せられた
枯尾花 (新字新仮名) / 関根黙庵(著)
とは云ったが、あゝ残念なことをした、それでは此処こゝの女房もぐるであったと見える、刃物を仕舞われたから是はもうとてのがれぬ。
真景累ヶ淵 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
江戸で喧嘩をすると野次馬やじうまが出て来て滅茶苦茶にして仕舞しまうが、大阪では野次馬はても出て来ない。
福翁自伝:02 福翁自伝 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
それは、まゝでは二人ふたりてもはされぬ容子ようすだからどうしてもひとつにらうといふのならば何處どこへか二人ふたりかくすのである。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
謠へば面白いのだが、お秋さんにはてもそんなことをせて見ようつて出來ないから駄目だ。
炭焼のむすめ (旧字旧仮名) / 長塚節(著)
二度とはても見るやうなことはあるまい、と思つて、つい入つて見る気になつた。
煤煙の匂ひ (新字旧仮名) / 宮地嘉六(著)
同書一九四—六頁にクヲテンの妻、パールデンと通じ夫を愛せぬ故、クヲテン怒て奸夫を殺さん逐ひ廻るを見て、クヲテンの母パールデン、荊棘に鈎られて留まれと詛ふと、果して棘に留められた所をクヲテンが殺した。
詛言に就て (旧字旧仮名) / 南方熊楠(著)
旦那だんな見放みはなされちや、とつてたすかれめえ」勘次かんじやうやれだけいつた。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)