“助”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
たす51.7%
15.0%
すけ11.7%
たすけ9.0%
たすか7.8%
たすく2.1%
たすくる0.6%
タス0.3%
いたわ0.3%
たず0.3%
スケ0.3%
ヘルプ0.3%
0.3%
0.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
かみさま、どうぞ、わたしをおたすけくださいまし。」と、かれは、こたえるかわりに、くらい、御堂おどううちかってわせておがんだのです。
酒屋のワン公 (新字新仮名) / 小川未明(著)
「今日十二時半の汽車ぢや。今、電報が来ただ。えれエ急なこンだで、おめえけて貰はにや、へえ、庭の掃除が間に合はんで……」
(新字旧仮名) / 岸田国士(著)
今は隱退いんたいしてゐる小菅けんすけろうだん關根せきね金次郎名人にむかつて、としをとるとらく手がありちになる。らく手があるやうでは名手とは言へぬ。
その際地誌の類たとえば「風土記」とか近くは『郡村誌』というようなもののたすけを借りれば、案外楽に断定し得る場合が少くない。
上州の古図と山名 (新字新仮名) / 木暮理太郎(著)
わたし見たやうな、どうでもいゝものがやけど一ツしないでたすかつて、ねえ、お前さん、何一ツ不自由のない旦那方があの始末だからね。
買出し (新字旧仮名) / 永井荷風(著)
苦労の中にもたすくる神の結びたまいし縁なれや嬉しきなさけたねを宿して帯の祝い芽出度めでたくびし眉間みけんたちましわなみたちて騒がしき鳥羽とば伏見ふしみの戦争。
風流仏 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
そも/\此そりといふ物、雪国第一の用具。人力じんりきたすくる事船と車におなじく、そのうへつくる事最易いとやすきはを見て知るべし。
「モ、モ、モシ、……シタカタ。……オタスクダサアイ。……ガチギレソーダ。……アア……チル、……チル……」
おお、可哀相にさぞ吃驚びっくりしたろう、すんでのことで悪漢わるもの誘拐かどわかそうとした。もういわい、泣くな泣くな。とせな掻撫かいなでていたわれば、得三もほっと呼吸いき
活人形 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
いつまでもなかよくらして、おたがいにたずわなければならん。
自分で困った百姓 (新字新仮名) / 小川未明(著)
そこで私が一段、スケることになったのだが、なにしろ小まつさんが常磐津でまた私が常磐津。そうそう常磐津ばかり語ってはいられない。
初看板 (新字新仮名) / 正岡容(著)
ヘルプを求めて!‼! 火花を飛ばしているのは病院孤児院ばかりではない。宗教団体、養老院、盲唖院、皇后が保護者となっている馬の休養所まで等しく「熱心に」「火急に」寄附を求めている。
ロンドン一九二九年 (新字新仮名) / 宮本百合子(著)
(今記憶してゐるのでは、いつか日夏耿之がそんな事を書いてゐたし、小杉放庵の『唐詩及唐詩人』にも、そんなことが書いてある。)
閑人詩話 (新字旧仮名) / 河上肇(著)
此時京留居吉井幸どふ/\同道ニて、船中ものがたりもありしより、又温泉ニともにあそバんとて、吉井がさそいにて又ふたりづれにて霧島山キリシマヤマの方へ行道にて日当山ヒナタヤマの温泉ニマリ