佐藤春夫の車塵集を見ると、「杏花一孤村、流水数間屋、夕陽不見人、牯牛麦中宿」といふ五絶を、 杏咲くさびしき田舎 川添ひや家をちこち 入日さし人げもなくて 麦畑にねむる牛あり と訳してあるが、「家をちこち」はどうかと思ふ。原詩にいふ数間の屋は …
著者 | 河上肇 |
ジャンル | 文学 > 日本文学 > 評論 エッセイ 随筆 |
ジャンル | 文学 > 日本文学 > 漢詩文 日本漢文学 |
初出 | 「河上肇著作集第9巻」筑摩書房、1964(昭和39)年12月15日 |
文字種別 | 新字旧仮名 |
読書目安時間 | 約33分(500文字/分) |
朗読目安時間 | 約54分(300文字/分) |