“祇”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ツミ28.6%
かみ14.3%
14.3%
すみ14.3%
ずみ14.3%
14.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
よごと方なる相手を女性化する様になると、黄泉大ヨモツオホ神の娘・大山ツミの娘・わたつみの娘など言つた形になり、又男神を逐ふ女神——播磨風土記——といふ姿を採るのだ。
日本文学の発生 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
また伊迦賀色許男いかがしこをの命に仰せて、天の八十平瓮やそひらかを作り、天つ神くにかみの社を定めまつりたまひき。
「落花」の語は「かんや」に対して響き善く、「芭蕉庵」といふ語なくんば「耳目肺腸」とは置くあたはず。「採蓴さいじゅん」は漢語に非れば言ふべからず、さりとてこの語ばかりにては国語と調和せず。
俳人蕪村 (新字旧仮名) / 正岡子規(著)
百濟では都慕と言ひ、高句麗地方の人々は東明とも鄒牟とも朱蒙とも云ふ。日本で大山祇おほやまずみの神のすみ海童わだつみつみも、同音同義である。
近畿地方に於ける神社 (旧字旧仮名) / 内藤湖南(著)
われらが知己、山の真名子たる老画伯よ、おんみは俺に、なんたる深い喜びを与えてくれたことか……。卿の自愛と大成を、俺は心から、大山ずみに祈るものだ。
ある偃松の独白 (新字新仮名) / 中村清太郎(著)
(一たび杜陵に別れて帰ること未だ期なく、だ魂夢に憑りて親和に接す。近来睡らんとするも兼て睡り難く、夜々夜深けて子規を聞く。)
閑人詩話 (新字旧仮名) / 河上肇(著)