“太祇”の読み方と例文
読み方割合
たいぎ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
太祇たいぎ蕪村召波しょうは几董きとうらを学びし結果はただに新趣味を加へたるのみならず言ひ廻しに自在を得て複雑なる事物を能く料理するに至り
墨汁一滴 (新字旧仮名) / 正岡子規(著)
「物堅き老の化粧やころもがへ」という太祇たいぎの句ほど面倒なものではない。元朝を迎えた老人が、にこやかに鏡に対しているところである。
古句を観る (新字新仮名) / 柴田宵曲(著)
春風馬堤曲に歌われた藪入やぶいりの少女は、こうした蕪村の詩情において、蒲公英たんぽぽの咲く野景と共に、永く残ったイメージの恋人であったろう。彼の詩の結句に引いた太祇たいぎの句。
郷愁の詩人 与謝蕪村 (新字新仮名) / 萩原朔太郎(著)