“啻”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ただ76.2%
たゞ18.9%
た4.2%
つと0.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
何(なん)となれば娼婦型の女人は啻(ただ)に交合を恐れざるのみならず、又実に恬然(てんぜん)として個人的威厳を顧みざる天才を具(そな)へざる可(べか)らざればなり。
娼婦美と冒険 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
果して然らば、啻(たゞ)に国体を維持し、外夷の軽侮を絶つのみならず、天下之士、朝廷改過の速(すみやか)なるに悦服し、斬奸の挙も亦迹(あと)を絶たむ。
津下四郎左衛門 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
仮装会は啻(た)だ鹿鳴館の一夕だけでなくて、この欧化時代を通ずる全部が仮装会であった。結局失態百出よりは滑稽百出の喜劇に終った。
啻(つと)に文筆のみならず、音楽にも亦深い趣味と諒解があって、誠に多芸多能の人であった。
徹底的な浜尾君 (新字新仮名) / 甲賀三郎(著)