“迹”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
あと95.7%
アト4.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
果して然らば、たゞに国体を維持し、外夷の軽侮を絶つのみならず、天下之士、朝廷改過のすみやかなるに悦服し、斬奸の挙も亦あとを絶たむ。
津下四郎左衛門 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
小六ころくから坂井の弟、それから満洲、蒙古もうこ、出京、安井、——こう談話のあと辿たどれば辿るほど、偶然の度はあまりにはなはだしかった。
(新字新仮名) / 夏目漱石(著)
でも、彼の心のふさぎのむしはアトを潜めて、唯、まるで今歩いてゐるのが、大日本平城京オホヤマトヘイセイケイの土ではなく、大唐ダイトウ長安の大道の樣な錯覺の起つて來るのが押へきれなかつた。
死者の書 (旧字旧仮名) / 折口信夫釈迢空(著)
でも、彼の心のふさぎのむしはアトを潜めて、唯、まるで今歩いてゐるのが、大日本平城京オホヤマトヘイセイケイの土ではなく、大唐ダイタウ長安の大道の樣な錯覺の起つて來るのが押へきれなかつた。
死者の書 (旧字旧仮名) / 折口信夫(著)