“軌道”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
レール50.0%
きどう32.4%
きだう11.8%
ブデアク2.9%
レエル2.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
『列車はあやまって軌道レールを滑り出したのち、数百ヤードの間軌道レールに沿うて流れておるランカシアー運河の中へ陥没してしまったものだろう』
と思った時には、マスクの怪人は、まるで軽業師のように身をひるがえして、短剣の軌道きどうをよけていた。目にも止まらぬ早業はやわざだ。
吸血鬼 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
しかしそれぞれ突進し、しかも軌道きだうの上を走ることもやはり機関車と同じことである。この軌道は或は金銭であり、或は又名誉であり、最後に或は女人によにんであらう。
機関車を見ながら (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
そしてそこから、さかんに予現の断片を投下しながら、彼らは一つにつながって、太陽と月輪げつりんの周囲を乱舞しだした。遊星の軌道ブデアクは一定した。
ヤトラカン・サミ博士の椅子 (新字新仮名) / 牧逸馬(著)
電車が十三じふさうと三くにとの間に来ると、出水でみづはもう軌道レエルひたしてゐて、車は鳥のやうに声を立てながらおつかなびつくりに進むより外に仕方がなかつた。