“レエル”のいろいろな漢字の書き方と例文
ひらがな:れえる
語句割合
鉄軌25.0%
25.0%
線路25.0%
軌道25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
一筋を前後に余して、深い谷の底を鉄軌レエルが通る。高い土手は春にこもる緑を今やと吹き返しつつ、見事なる切り岸を立て廻して、丸い屏風びょうぶのごとく弧形に折れてはるかに去る。
虞美人草 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
断橋だんきょう鉄軌レエルを高きに隔つる事じょうを重ねて十に至って南より北に横ぎる。欄にってすとき広き両岸のせいきわめつくして、始めて石垣に至る。石垣を底に見下みおろして始めて茶色のみちが細くよこたわる。
虞美人草 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
その夢は衣の下で宇宙の本質の核心に徹したが故に、現実よりもさらにレエルである……
あぶらうく線路レエル正面まとも
邪宗門 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
電車が十三じふさうと三くにとの間に来ると、出水でみづはもう軌道レエルひたしてゐて、車は鳥のやうに声を立てながらおつかなびつくりに進むより外に仕方がなかつた。