鉄軌レエル)” の例文
旧字:鐵軌
一筋を前後に余して、深い谷の底を鉄軌レエルが通る。高い土手は春にこもる緑を今やと吹き返しつつ、見事なる切り岸を立て廻して、丸い屏風びょうぶのごとく弧形に折れてはるかに去る。
虞美人草 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
断橋だんきょう鉄軌レエルを高きに隔つる事じょうを重ねて十に至って南より北に横ぎる。欄にってすとき広き両岸のせいきわめつくして、始めて石垣に至る。石垣を底に見下みおろして始めて茶色のみちが細くよこたわる。
虞美人草 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)