“鉄砲”のいろいろな読み方と例文
旧字:鐵砲
読み方割合
てっぽう89.5%
てつぱう5.3%
たま1.8%
あれ1.8%
でっぽう1.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
こんどやってきたら、鉄砲てっぽうころしてしまうといっているひともあるくらいです。けれど、しょうちゃんは黒犬くろいぬをかわいがっていました。
僕がかわいがるから (新字新仮名) / 小川未明(著)
しかしこゝよりほかのがれるところはない鉄砲てつぱうち殺されるかそれとも助かるか一かばちか○「南無妙法蓮華経なむめうほふれんげきやう」とお題目だいもくをとなへながら流れをのぞんで飛び込みました。
なに、平蜘蛛ひらぐもかまと、自分の首とに、鉄砲たまぐすりを仕掛けて、粉々に砕けと遺言して腹を切ったとか。……あははは、おもしろい悪党。強情なおやじではある。
新書太閤記:05 第五分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
(おのれ、不義もの……人畜生にんちくしょう。)と代官婆が土蜘蛛つちぐものようにのさばり込んで、(やい、……動くな、そのざまを一寸でも動いてくずすと——鉄砲あれだぞよ、弾丸あれだぞよ。)
眉かくしの霊 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
出女でおんな鉄砲でっぽう」と言った昔は、西よりする鉄砲の輸入と、東よりする女の通行をそこで取り締まった。
夜明け前:01 第一部上 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)