“肘鉄砲”のいろいろな読み方と例文
旧字:肘鐵砲
読み方割合
ひじでっぽう85.7%
ひぢでつぱう14.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
狼が肘鉄砲ひじでっぽうをくわされてから、犬だの、鹿だの、兎だの、熊だの、獅子ライオンだの、あとからあとから、森のけだものが一つのこらずやってきました。
ほとんど口もきかずに肘鉄砲ひじでっぽうを食わせ、ついに手提鞄が着くと、すでに前もって命じておいた車へと急いで降りていった。
審判 (新字新仮名) / フランツ・カフカ(著)
入り代りに来た、頬の赤い、団子鼻の下女の寝床に、深夜私はかにのやうにつて忍び込んだが、他に男があるからと言つて、言ひ寄つた私に見事肘鉄砲ひぢでつぱうを喰はした。
途上 (新字旧仮名) / 嘉村礒多(著)