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肘鉄砲
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ひじでっぽう
ふりがな文庫
“
肘鉄砲
(
ひじでっぽう
)” の例文
旧字:
肘鐵砲
狼が
肘鉄砲
(
ひじでっぽう
)
をくわされてから、犬だの、鹿だの、兎だの、熊だの、
獅子
(
ライオン
)
だの、あとからあとから、森のけだものが一つのこらずやってきました。
おくさま狐の御婚礼
(新字新仮名)
/
ヤーコプ・ルートヴィッヒ・カール・グリム
、
ヴィルヘルム・カール・グリム
(著)
ほとんど口もきかずに
肘鉄砲
(
ひじでっぽう
)
を食わせ、ついに手提鞄が着くと、すでに前もって命じておいた車へと急いで降りていった。
審判
(新字新仮名)
/
フランツ・カフカ
(著)
「その御返事なら、もう、お那珂さんからきつい
肘鉄砲
(
ひじでっぽう
)
をいただいて、私も、諦めてしまっているところだが……」
旗岡巡査
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
あの美少女にズドンと
肘鉄砲
(
ひじでっぽう
)
を喰わせた……自分の
従妹
(
いとこ
)
とも
許嫁
(
いいなずけ
)
とも、何とも認めなかったので、今度は手段をかえて、君をこの室に連れて来る様子だ。
ドグラ・マグラ
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
感じたのであろう最初は一時の物好きで手を出したとしても
肘鉄砲
(
ひじでっぽう
)
を食わされた上に男の眉間まで割られれば随分
性悪
(
しょうわる
)
な意趣晴らしをしないものでもない。
春琴抄
(新字新仮名)
/
谷崎潤一郎
(著)
▼ もっと見る
あいつのあの根性と、あのすばらしい剣術——どこまで考えても不思議な奴——
肘鉄砲
(
ひじでっぽう
)
をくわされればされるほど、殺そうとまで嫌われれば嫌われるほど、妙に心がひかされてならないんだよ。
雪之丞変化
(新字新仮名)
/
三上於菟吉
(著)
“肘鉄砲”の意味
《名詞》
肘を突き出してのけること。肘鉄。
相手からの申し出、要求、誘いを断ること。
(出典:Wiktionary)
肘
常用漢字
中学
部首:⾁
7画
鉄
常用漢字
小3
部首:⾦
13画
砲
常用漢字
中学
部首:⽯
10画
“肘鉄”で始まる語句
肘鉄