“這”のいろいろな読み方と例文
読み方(ふりがな)割合
84.5%
8.2%
2.1%
はい1.1%
ばい1.1%
1.1%
しゃ0.5%
ばひ0.3%
0.3%
0.3%
(他:4)0.5%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
“這”を含む作品のジャンル比率
文学 > 日本文学 > 小説 物語13.6%
文学 > 日本文学 > 小説 物語(児童)5.5%
文学 > 日本文学 > 日記 書簡 紀行4.3%
(注)比率=対象の語句にふりがなが振られている作品数÷各ジャンルの合計の作品数
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まことにつまらない思いで、湯槽からい上って、足の裏のあかなど、落して銭湯の他の客たちの配給の話などに耳を傾けていました。
トカトントン (新字新仮名) / 太宰治(著)
兵馬が燈心を掻き立てた途端のこと、その行燈あんどんの下から、ぬっとい寄った人のかお、それとぴったり面を合わせた兵馬が、
大菩薩峠:31 勿来の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
老生既に七十のとしを越えたれば、貴兄の教えらるる如く、今更四ツいになって歩くことも致し兼ねると答えたという話がある。
デモクラシーの要素 (新字新仮名) / 新渡戸稲造(著)
例の段々を四五遍通り抜けて、二度ほど四つんいになったら、かなり天井てんじょうの高い、真直まっすぐに立って歩けるような路へ出た。
坑夫 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
如何いかに、足下あしもと大々蜈〓だい/″\むかでがのたくツてる――とおもつたのはつか
それで『んな破片はへんもらつてもえかね』とうてると『そんなものならいくらでもつてきねえ』といふ。
そんなときに、ずっと向うの、蔵と蔵との間の低い屋根に、小さな小僧がはい出して来て、重そうな布団をひっぱり出して干すのをよく見た。
深くすみわたった大気の底に、銀梨地ぎんなしじのような星影がちらちらして、水藻みずものようなあお濛靄もやが、一面に地上からはいのぼっていた。
あらくれ (新字新仮名) / 徳田秋声(著)
ついに天祐もどっかへ消えせて、在来の通りばいになって、眼を白黒するの醜態を演ずるまでに閉口した。
吾輩は猫である (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
その男が飜訳物の探偵小説にでもある様に、犬の様に四つんばいになって、その辺の地面をまわったものだ。
一枚の切符 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
カリエスは、大した事がなく、注射で、癒るらしいが、肺と、神経痛は、頑強で、私は時々、倶楽部クラブの三階の自分の部屋へ、うて上る事がある。
死までを語る (新字新仮名) / 直木三十五(著)
そしていよいよ済んだあとで、私が今日のような暑い日には、はだかでやると大変涼しいでしょうなあ、と言ったらその人は驚いて、うの体で帰ってしまった。
声と人柄 (新字新仮名) / 宮城道雄(著)
「さては加勢の者ありや。しゃものものし金眸が、死物狂ひの本事てなみを見せん」ト、いよいよ猛り狂ふほどに。
こがね丸 (新字旧仮名) / 巌谷小波(著)
れも、あの創を目標めじるしにしてしゃつらを覚えておりますのだ。
活人形 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
八五郎は裏口を開け放したまゝ四つんばひになつて、ウロウロ深してをります。
まる襟髪えりがみを取つて、四つばひに這はせられた恰好だ。
あげくの果て、着ている物まで野盗に襲われてはぎ取られてしまい、よろう如く十幾日かを逃げあるいていたが、顧みるといつか自分のそばには、もう甥の袁胤えんいんひとりしか残っていなかった。
三国志:05 臣道の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「往来の者が覗くぐらいは、邪魔にもならん。まだまだ落人おちゅうども通ろう。怪我人もよろうて通ろう。門を閉じておいては、それらの衆が気づかずに過ぎてしまう。――れる場所がなかったらくすりへもむしろをしいて、はいれる限りおれせい」
新書太閤記:07 第七分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
神風の 伊勢の海の大石オヒシに 這ひモトホろふ細螺シタダミの いモトホり、伐ちてしやまむ(神武天皇――記)
叙景詩の発生 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
づうとひ寄つて来た身狭乳母ムサノチオモは、郎女の前に居たけをソビヤかして、オホひになつた。
死者の書 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
「長崎游竜見え候時、不快に而其宿へ得参不申候。門人かけんか見え候故、しばらく話し申候。寝てゐる程の事にもあらず候。このかん学問もあり画もよく候。逢不申残念に御坐候。私気色は春よりいろ/\あしく候。然ども浪食もとのごとくに候。今年七十に候へば、元来の病人衰旄すゐばうは其所也。」
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
しゃつ伏勢ござんなれ」ト、身構へしつつきっと見れば、いとおおいなる黒猿の、おもて蘇枋すおう髣髴さもにたるが、酒に酔ひたる人間ひとの如く、※※よろめきよろめき彼方かなたに行きて、太き松の幹にすがりつ、よじ登らんとあせれども、怎麼いかにしけん登り得ず。
こがね丸 (新字旧仮名) / 巌谷小波(著)
それを俺がやったんだぞ、――この盲人めくらがな! それだのに手前たちのために俺は運をなくしなきゃならねえ! 馬車を乗り〓せようってのに、えつくばいの乞食になって、ラムを貰って歩かなきゃならねえんだ! 手前たちにビスケットについている虫だけの勇気でもありゃあ、奴らを掴めえられるんだがなあ。
それからと、第二条の、己がなぜ取引をしたかってことならだ、――へん、手前らがそれをして貰えたくって己んとこへ膝をついてえつくばってやって来たんだ、――膝をついてな、やって来たんじゃねえか。それっくれえ手前たちゃしをれてたんだ。――それにまた、己がそれをしなかったら、手前らは飢死うえじにしてたろうて。
それ見ろ、ポンと寅を川ん中へほうり込んだ時にゃア、おらあフーッてって這ッちまった、あのなげ永代橋えいてえよつべえに這って向うまで渡って、箱崎のてつ爺さんの屋台店やてえみせへ飛び込んで