“這上”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
はいあが71.0%
はひあが19.4%
はいあ3.2%
はいのぼ3.2%
はひのぼ3.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そして、身体をふるわしながら、堤の上へ這上はいあがって、又、しばらく、四辺を、警戒していたが、静かに、指を口へ入れて、ぴーっと吹いた。
三人の相馬大作 (新字新仮名) / 直木三十五(著)
力草ちからぐさ漸々やう/\と山へ這上はひあがりて見ば此はいかに山上は大雪おほゆきにて一面の銀世界ぎんせかいなり方角はうがくはます/\見分がたく衣類いるゐには氷柱つらゝさがしほぬれし上を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
当時の政客で○○○議長もしたことのあるK氏の夫人とその同伴者が波打際に坐り込んで砂浜を這上はいあがる波頭に浴しているうちに大きな浪が来て
海水浴 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
ついあわいの壁へ這上はいのぼる。
浮雲 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
墓地の大きなみちの一つの突当つきあたりにあるのでよく人の目に着く墓だ。墓碑には青いかづら這上はひのぼつて居た。
巴里より (新字旧仮名) / 与謝野寛与謝野晶子(著)