“氷柱”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
つらら80.4%
つらゝ15.9%
ひょうちゅう1.9%
こほりばしら0.9%
ツララ0.9%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
よろけながら、後ろへやった刀が、かつんと、鉢金に弾んだと思うと、鍔から三、四寸の所から、折れて、氷柱つららのように、すッ飛んだ。
無宿人国記 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
うなじてたとまふなばた白銀しろがねに、珊瑚さんごそでるゝときふねはたゞゆきかついだ翡翠ひすゐとなつて、しろみづうみうへぶであらう。氷柱つらゝあし水晶すゐしやうに——
城崎を憶ふ (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
望遠鏡の向きをぐっと変えると、なるほど前方に、大きな氷柱ひょうちゅうを逆さにして立てたような、怪奇な姿をした三角暗礁が見えてきた。
地球要塞 (新字新仮名) / 海野十三(著)
たけ高い彼の身體を包んだ外套は、氷柱こほりばしらのやうに眞白だつた。私は、まつたく、周章あわてゝしまつた。そんな夜に、雪に閉ざゝれた谷からお客があらうとは、殆んど思つてもゐなかつたのだから。
私は堪らぬ義憤に駆られて、夢中で後を追ひはじめたが忽ち両脚は氷柱ツララの感で竦みあがり、空しくこの残酷なる所刑の有様を見逃さねばならなかつた。
鬼涙村 (新字旧仮名) / 牧野信一(著)