“氷柱”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
つらら79.3%
つらゝ16.2%
ひょうちゅう1.8%
こほりばしら0.9%
アイストゥルム0.9%
ツララ0.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
踉(よろ)けながら、後ろへやった刀が、かつんと、鉢金に弾んだと思うと、鍔から三、四寸の所から、折れて、氷柱(つらら)のように、すッ飛んだ。
無宿人国記 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
項(うなじ)を立(た)てた苫(とま)も舷(ふなばた)も白銀(しろがね)に、珊瑚(さんご)の袖(そで)の搖(ゆ)るゝ時(とき)、船(ふね)はたゞ雪(ゆき)を被(かつ)いだ翡翠(ひすゐ)となつて、白(しろ)い湖(みづうみ)の上(うへ)を飛(と)ぶであらう。氷柱(つらゝ)の蘆(あし)も水晶(すゐしやう)に——
城崎を憶ふ (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
望遠鏡の向きをぐっと変えると、なるほど前方に、大きな氷柱(ひょうちゅう)を逆さにして立てたような、怪奇な姿をした三角暗礁が見えてきた。
地球要塞 (新字新仮名) / 海野十三(著)
丈(たけ)高い彼の身體を包んだ外套は、氷柱(こほりばしら)のやうに眞白だつた。私は、まつたく、周章(あわ)てゝしまつた。そんな夜に、雪に閉ざゝれた谷からお客があらうとは、殆んど思つてもゐなかつたのだから。
幾丈と知れない氷柱(アイストゥルム)が錯雑して、その間は、もうクレヴァースばかりと云ってよい。
スウィス日記 (新字新仮名) / 辻村伊助(著)
私は堪らぬ義憤に駆られて、夢中で後を追ひはじめたが忽ち両脚は氷柱(ツララ)の感で竦みあがり、空しくこの残酷なる所刑の有様を見逃さねばならなかつた。
鬼涙村 (新字旧仮名) / 牧野信一(著)