“踉”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
よろ48.1%
33.3%
よろめ14.8%
3.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
よろけながら、後ろへやった刀が、かつんと、鉢金に弾んだと思うと、鍔から三、四寸の所から、折れて、氷柱つららのように、すッ飛んだ。
無宿人国記 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
嗚呼アノ爺もめさせられた、と思ふと、渠は云ふに云はれぬ惡氣さむけを感じた。何處へ行つても恐ろしい怖ろしい不安が渠にいて來る。
病院の窓 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)
武士が相手に背後うしろを見せるとは天下の耻辱になる奴、かえせ/\と、雪駄穿せったばきにて跡を追い掛ければ、孝藏は最早かなわじと思いまして、よろめく足を踏みしめて
彼は肱で縦横無尽に突きまくった。すると、突かれた女はろけながら、また他の男の首に抱きついて運ばれていった。
上海 (新字新仮名) / 横光利一(著)