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踉蹌
読み方 | 割合 |
よろ | 30.8% |
よろめ | 30.8% |
よろけ | 15.4% |
ろうそう | 15.4% |
よろめく | 7.7% |
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同僚吉田
何某と共に近所へ酒を飲みに行つた
帰途、冬の日も暮れかゝる
田甫路をぶら/\来ると、吉田は
何故か知らず、
動もすれば
田の方へ
踉蹌けて行く。
われ眼を閉ぢ耳を
掩ひ、心に聖母を念じて、又
眶を開けば、怖るべき夫人の身は
踉蹌きて
後に
踣れんとす。そのさま火焔の羽衣を燒くかとぞ見えし。
心部を
噛まれつゝある
木材は
赤い
齒を
喰ひしばつたやうな
無數の
罅が
火と
煙とを
吐いて
居た。
勘次は
殆んど
惘然として
此の
急激な
變化を
見た。
彼は
足もとが
踉蹌る
程疾風の
手に
突かれた。
嬉しやと貫一は、道無き道の木を
攀ぢ、
崖を伝ひ、
或は下りて水を
踰え、石を
躡み、巌を
廻り、心地死ぬべく
踉蹌として
近き見れば、
緑樹蔭愁ひ、
潺湲声咽びて、浅瀬に
繋れる宮が
骸よ!
突ければウンと計りに倒れたり續て懸るを
引外し空を打せて
踉蹌所を