“引外”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ひっぱず37.5%
ひきはず31.3%
ひきはづ12.5%
ひつぱづ6.3%
ひっぱ6.3%
ひッぱづ6.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「暗いから、はや、なおりましねえ。いかなこッても、勝手が分らねえけりゃ、店の洋燈でも引外してござればいに。」
黒百合 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
明智は暗の中で紋三の腕を握って合図をすると、板ばりの一部に手をかけて音のしない様に引外した。ポッカリと四角な穴が開いて、薄い光が差して来た。
一寸法師 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
仕つり神田明神下にて小川町の五千石取の太田彦十郎樣に出會しまゝ互ひに徒士の者双方の名前を呼上行違ひ候節嘉川家の供頭が御駕籠引外狼狽廻るを
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
武士はりと體を引外らば目に物見せんずぞ彼禪杖にて片端よりばらり/\と討倒せば雲助共は大に驚きは恐ろしき入道かなての物種なり逃ろ/\と聲ををも見ずに逃出すを
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
おなまめだんぶつ、座敷牢だ、と火鉢の前にまって、下げ煙管の投首が、ある時悪心増長して、鉄瓶を引外ずし、沸立った湯をへあけて、溝の湯気の消えぬ間に、笊蕎麦一杯めた。
婦系図 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
をば引外して右手附入りまする手練切先、それを撥反すチッバルト。