“手練”のいろいろな読み方と例文
読み方(ふりがな)割合
てだれ38.3%
しゅれん29.8%
てなみ8.5%
しゆれん4.3%
てくだ4.3%
てなれ4.3%
てれん4.3%
てぎわ2.1%
てだ2.1%
タクト2.1%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
“手練”を含む作品のジャンル比率
文学 > フランス文学 > プロヴァンス文学100.0%
文学 > 英米文学 > 詩28.6%
文学 > ドイツ文学 > 詩15.4%
(注)比率=対象の語句にふりがなが振られている作品数÷各ジャンルの合計の作品数
なぜなら、小次郎に時間を許せば、彼も手練てだれの剣客だから、振りかぶった剣形の中から冷静をとりもどしてくるからである。
青春論 (新字新仮名) / 坂口安吾(著)
と扇をきりりと袖を直す、と手練てだれぞ見ゆる、おのずから、衣紋の位に年けて、瞳を定めたそのかんばせ
歌行灯 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
帯さへ解かざる手練しゅれん早業はやわざ流行せしかば、一時禁止となりしがほどもなく再興して三囲の古き仲間に合体せし由。
桑中喜語 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)
固いということは、女に接する機会がない間に限ったことで、相当の手練しゅれんを以てすれば、男は必ず色に落ちて来るものである。
……月子は静かに手を延ばしたがのみつちとを取り上げると、サク、サク、サクとりかけの仮面めんを、巧妙たくみ手練てなみで刻り出した。
神州纐纈城 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
と逆に捻倒ねじたおした手練てなみを見ると、あとの二人がばら/\/\と逃げました。
菊模様皿山奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
いたところ手練しゆれんのシヤターをしぼつたのも、保勝会ほしようくわい皆様みなさまはじめ
十和田湖 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
もし井上侯を猛獣にたとへるなら、H氏は差し詰め手練しゆれんな猛獣使ひといふ事になる。
即座にその場を一人ひとりだけで飛び出してしまいたい衝動と、もっと巧みな手練てくだでどうしても倉地をおびき出さなければいけないという冷静な思慮とが激しく戦い合った。
或る女:2(後編) (新字新仮名) / 有島武郎(著)
しかし考えてみると、木部孤笻こきょうと別れた時でも、葉子には格別これという謀略があったわけではなく、ただその時々にわがままを振る舞ったに過ぎなかったのだけれども、その結果は葉子が何か恐ろしく深いたくらみと手練てくだを示したかのように人に取られていた事も思った。
或る女:1(前編) (新字新仮名) / 有島武郎(著)
奥のことは一切取り仕切って、永い間の手練てなれの世帯向きのように気が利いた。
新世帯 (新字新仮名) / 徳田秋声(著)
しかも手練てなれの写真師が、 三秒ひらく大レンズ、
文語詩稿 一百篇 (新字旧仮名) / 宮沢賢治(著)
鶴見の方には盲目の衝動あるのみで、相手には性慾に加工した手練てれん手管てくだがあった。
さてこそ必定邪法の手練てれん……
南蛮寺門前 (新字旧仮名) / 木下杢太郎(著)
はだか武兵衛様のあのお手練てぎわは人間業とは思われぬ
蔦葛木曽棧 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
咄嗟にそこの長押なげしから短槍はずし取って青江流あおえりゅう手練てだれの位取りに構えながら威嚇したのは、九十一の老神官の沼田正守です。
葉子の頭に描かれた夫人はの強い、情のほしいままな、野心の深い割合に手練タクト露骨ろこつな、良人おっとを軽く見てややともするとかさにかかりながら、それでいて良人から独立する事の到底できない、いわばしんの弱い強がりではないかしらんというのだった。
或る女:1(前編) (新字新仮名) / 有島武郎(著)